家を考える時にまとまった資金が必要となります。その時に利用するのが「住宅ローン」、こちらはよく耳にしますね、それでは「つなぎ融資」とは何の事なのかご存じでしょうか?
「つなぎ融資」とういう言葉を初めて聞いた方も多いのではないでしょうか?
注文住宅を建てる時、住宅ローンとは別に「つなぎ融資」を利用する方多いのですが、意外とわかりにくいローンでもあります。
「つなぎ融資」を借りる前に仕組みや利用する際の注意点など知っておくと安心ですね。
建売住宅や分譲マンションを購入予定のかたは「つなぎ融資」を借りる必要はなく、住宅ローンの手続きのみとなります。
◆つなぎ融資とは
住宅が完成するまでに必要となる「土地購入」や「住宅の着工金」などへの支払いに利用する融資の事です。
最初から住宅ローンを組むと「つなぎ融資」は必要ないのでは?と思いがちですが、住宅ローンは完成した住宅を引き渡す際に融資が実行されるので、住宅が完成するまで組むことはできません。
そのため完成前に必要な資金(土地代+着工金+中間金)を支払うため、金融機関から一時的に借りる融資の事を「つなぎ融資」といいます。
◆注文住宅を建てる際の一般的な資金の流れ
家を建てるためにはまず土地を購入します。その時に必要なのが「土地購入代金」。そこからはじまります。そして、建築会社が決定したのち建築費を分割して支払います。まず、家の着工時(工事に入る時)に支払う「着工金」、上棟時(棟上げとも言う:屋根が上がる:屋根が完成する)に支払う「中間金」があり、建築会社によって多少金額は違いますが、建築費用の3分の1程度がそれぞれかかります。残りの建築費は建物が完成した時に代金を支払う「最終金」です。このあと、完成した建物の引き渡しの後に住宅ローンの融資が実行されるのです。つなぎ融資を利用する場合は中間金までがつなぎ融資の範囲となり、最終金は住宅ローンの融資での清算(ローン会社からの一括支払い)となります。
(ポイント☆土地探しと同時進行で家の話(建物をどこの住宅会社でお願いするのか)を進めておくと、土地が決まった段階で着工できて、今住んでいる家の家賃やつなぎ融資の支払いの期間が短くなることも頭に入れておきましょう!:土地探しと同時進行で住宅会社も決めていくのが効率的です✨土地だけ決まったからと言って、もたもたしていると、その期間、家賃とつなぎ融資支払いがダブルかかってきます。)
◆つなぎ融資の審査
住宅ローンと同様に、つなぎ融資も審査があります。すでに土地と建築会社が決まっている場合は、住宅ローンとつなぎ融資を同時に審査申込をします。金融機関で承認が下りれば、不動産会社と土地の売買契約を結び、金融機関とつなぎ融資の金銭消費貸借契約書を締結した後、つなぎ融資が実行されます。
◆つなぎ融資で住宅ローン実行前にかかる費用を払う
つなぎ融資が実行されると、その融資額を土地の購入代金に充てたり、建築会社に着工金を支払うことで工事がスタートします。順調に工程が進むと上棟時に中間金の支払いが発生します。ここまでが「つなぎ融資」で支払う費用です。
◆つなぎ融資には利息と手数料、印紙代などの費用がかかる
つなぎ融資は住宅を購入する際に利用する点では住宅ローンと同じですが、住宅ローンと比べると金利が高く設定されているのが特徴です。またつなぎ融資の融資期間は最長で1年程度で、融資期間に応じて日割りや利息がかかります。住宅ローンと同様に利息や融資手数料、借入額に応じて印紙代がかかりますが一般的に無担保のケースがほとんどです。
◆つなぎ融資の返済はどのタイミング?
つなぎ融資は住宅ローン実行時にローン会社から一括返済となります。(当月もしくは翌月より住宅ローン返済がスタートします)
◆つなぎ融資を利用する際の注意点
つなぎ融資は住宅ローンの融資実行後に清算する仕組みとなっているので、住宅ローンとセットで利用する必要があります。短期間の借入であっても、高い利息(2~4%程度)を支払わなければなりません。つなぎ融資を検討する場合、金融機関によってはつなぎ融資に対応していないところもありますので注意が必要です。
◆ネット銀行で住宅ローンを組む場合、つなぎ融資の借入先は?
注文住宅を建てる時にネット銀行の住宅ローンを利用する場合は、つなぎ融資が無いため、クレジットカード会社で借りる方が多いのですが、つなぎ融資を取り扱っているクレジット会社は意外と少ないので注意が必要です。事前に確認しておくと安心ですね。
◆まとめ
つなぎ融資は注文住宅を建てる際、住宅ローン実行までの土地代や建築費用を金融機関から一時的に借りる融資です。つなぎ融資を上手に利用には、住宅ローン選びの際につなぎ融資の条件についてもしっかり確認しておくことが重要です。金融機関によってはつなぎ融資が実行される回数やタイミングなどが違うため、検討の段階から金融機関に角印し、具体的な借入先を探しておきましょう。建築会社によっては着工金や中間金の取り扱いや支払う金額などが違うため契約前に必ず確認することが大切です。